橋本 真吾選手、平久 竜土選手、加藤 康徳選手インタビュー【ディフェンスにも注目して欲しい!】
今回の座談会は橋本 真吾選手、平久 竜土選手、加藤 康徳選手に集まっていただきました。
普段、なかなか見えない彼らの個性、サッカーへの想いを引き出そうと、いろいろな質問を準備して臨んだ座談会。
でもインタビューを進めていくと、予想以上に赤裸々で正直な気持ちを話してくれる素直な選手たちがいました。
「飾らない言葉」をみなさんに共有する。それが、今の私にできることだと考えて、できるだけ編集せずに書き起こしています。
その辺りも楽しんでいただける記事になったんじゃないかなと思います。
そして個人的に聞いてみたかったのが「スポーツ番組などでディフェンス陣の活躍がほとんど取り上げられない」問題。
そこからディフェンスという役割の「やりがい、楽しさ」についてもズバリ質問してみました。
興味がある方は、ぜひご覧ください。
サッカー選手と社会人の両立
大変な仕事でも、サッカーを続けている理由
今日はお忙しいなかお集まりいただき、本当にありがとうございます!
まずはみなさんの仕事、好きなことなど、ざっくばらんに伺っていきますね。
みなさん、今日はお休みですか?
平久 竜土選手(以下、竜):僕とヤスは休みですね。真吾君だけ仕事ですね。
お仕事は、どんな内容ですか?
竜:金融系の営業です。
営業だと、担当エリアがありそうですね。
竜:エリアは全国で、僕は東北担当です。
じゃあ東北まで行くことも?
竜:ほぼ毎週行っていますね。
それは大変ですね。練習はどうしてるんですか?
竜:練習に行けない日もありますね。かなり移動も多いので。
東北に縁はあった?
竜:まったくないんです。営業で周りながら、現地を見ています。
一から覚えるのは相当苦労されたんでしょうね…。
ヤスの仕事は?
加藤 康徳選手(以下、加):自分は不動産の営業ですね。
営業っていう仕事は、どうですか?
加:しゃべれないので、正直キツいですねw
僕も人としゃべるのは苦手な方なので、お気持ち分かりますw
ところでみなさん、休日は何をしてますか?
橋本 真吾選手(以下、橋):休みはほぼないですね。週6で働いてるので。
仕事は大変?
橋:今の時期は特に暑いから、キツいですね。毎日水を2〜3リットルは飲んでます。
それでもサッカーを続けてるのは、どうして?
橋:生きがいなのかな。サッカーを始める前は個サル(個人参加のフットサル)に行ってたんですけど、お金を払ってまでこのレベルってのがおかしいなって思ってて。どうせなら本気でやれるところに入りたいって思って、入団しました。
今の仕事は長年勤めてるんですか?
橋:そうですね。ずっと変わらずです。
大変な仕事の状況は変わらないけど、それでも続けてるのは、覚悟のようなものがあるんでしょうか。
橋:代表が受け入れてくれてるっていうのはありますね。
練習も仕事もきっちりやるって、やっぱり大変ですよね。尊敬します。
ヤスは?
加:職場はパートナー企業で、今の状況は理解してくれてます。
ところで「康徳」というお名前は、23歳という年代で考えると、珍しいですよね。
加:自分は徳川家康の康と徳から取って、康徳にしたらしいです。お兄ちゃんは秀信なんですけど豊臣秀吉の秀と、武田信玄の信です。
確かに雰囲気が武士っぽいですよね!
趣味は?
加:休みの日は、寝るかアニメを見てます。
橋:きもっw
加:アニメのTシャツ着てるじゃないですかw
(橋本選手のこの日の服装は、アニメのイラストが描かれたTシャツでした)
そのバッグはスパイファミリー?
加:そうです。
本当にアニメが好きなんですね。
竜土は、サッカーもトレーニングも仕事もない日は、何をしているんですか?
竜:友達とご飯に行くか、家でYouTubeで動画見てますね。
どんな動画?
竜:ゲーム配信動画はよく見てます。加藤純一さんとか。
ゲームが好き?
竜:小さい頃は好きでした。今はまったくやらないんです。でも見るのは好きですね。その配信者もめっちゃ上手いわけじゃないんですけど、語り口とか聞いてると面白いですね。
仕事は週5ですよね?
竜:そうですね。
両立はきついですか?
竜:大変ですね。社会人サッカーでずっと続けてる人はすごいなって思います。
今はみなさん20代だけど、年齢を重ねるごとに、体の変化は感じるんでしょうか。
橋:めっちゃ感じます。自分が許せる範囲まではできるけど、許せなくなったら引退もあるかもしれないです。スポーツ選手はみんなそうですよね。
ヤスは?
加:まだまだいけます。
仕事との両立はどうですか?
加:職場と練習場との距離が遠いのがキツいですね。家も遠いので。
仕事は営業でしたよね。具体的には?
加:空き物件とか土地を探して、活用を提案する仕事ですね。
その中で新しい知識を得たりスキルアップしてるんですか?
加:そうですね。
橋:スポンサー企業だと、そこまで責任ある仕事を任せてもらえないのかと思ってたけど、ちゃんとステップアップを考えてくれてるんだね。
加:はい。ありがたいです。
趣味
趣味はありますか?ちなみに僕はカラオケが好きで、実は昨日、ミスチルを歌ってきましたw
竜:ミスチル、めっちゃ好きです。
そうなんですね!いいですよね!
竜:東京ドームのライブに行ったことありますよ。
羨ましい!ミスチルのライブは盛り上がりそうですね。行ってみたいです。
ヤスは?
加:アニメが好きなので、聴くのはだいたいアニソンですね。
最近はアニメの主題歌を有名アーティストが担うことが多いですよね。ガンダムとか。
加:メジャーなのは見ないんです。
チェンソーマンとか?
加:見てないですw最近だと「推しの子」ぐらいですかね。
昔のアニメだと何が好き?
加:「夏目友人帳」とか
ごめんなさい。ぜんぜん知らないですw
加:あまり通じないんですよね。「銀魂」は見たっすね。
なるほど…wドラゴンボールとかスラムダンクは?
加:見てないっすw
そうなんですね!なかなか珍しいですねw
真吾は?
橋:カフェは好きなので、入団する前はよく行ってましたね。
サッカーが好きとは言え、やっぱり仕事との両立は大変ですよね。
趣味とか好きなことでうまく発散してもらって、試合でさらに良いパフォーマンスを出してもらえたら、サポーターとしても嬉しいです!
共通点は「おにいちゃんの影響」
今日はスケジュールが合った3名に集まっていただいたのですが、みんなディフェンダーですよね。
竜:そうですね。今年は左サイドが多いです。ヤスとライバルになっちゃいました。
もともとはセンターバックでしたよね?
竜:そうですね。けが人が出たりして、左を任されるようになりましたね。
真吾も、ずっとディフェンス?
橋:小・中・高で全部違うんですよ。
竜:小学生のときはディフェンスでしたよね。めちゃめちゃ有名だったので。
橋:年代がかぶってないでしょw
その名を轟かせてた?
竜:真吾くんの代が別格な雰囲気でした。キャプテンでしたよね。
橋:小学校のときはキャプテンでしたね。今も、その技術のままですw
そんなことはないでしょ!
加:めっちゃうまいと思いますよ。
橋:照れちゃうなw
竜土がサッカーを始めたのはいつ、どんなきっかけがあったんですか?
竜:5歳くらいですね。きっかけは覚えてないですね…。親に強制的に連れてかれてやってたような。行くのが嫌だったんですよ。
当時はそんなに好きじゃなかった?
竜:兄がやってて、その影響でやってた感じですね。
今も続けてるのは?
竜:中学でレイソルのアカデミーに入れてから楽しくなりました。
真吾がサッカーを始めたきっかけは?
橋:自分もお兄ちゃんです。
ヤスは?
加:年中からです。お兄ちゃんの影響があります。
共通点は「お兄ちゃん」ですね。ちなみに僕は小学校で、兄の影響でサッカー部に入りました。
共通点が見つかって良かったw
子どもの頃からの性格が形成する今の自分
きっちりした性格のヤス
ヤスが子どもの頃は、どんな性格でした?
加:変わってないと思います。ずっとこんな感じです。
「自分は自分」っていう軸がありそうなイメージですけど、意識していました?
加:比較的、静かにしよう、みたいな感じでした。
目立つのが恥ずかしい?
加:目立ちたくない派ですね。
(隣で何かを描いている橋本選手)
何を書いてるんですか?
橋:ヤスですw
ブログに載せますw
公式サイトのプロフィールで、ヤスは「真面目」って書いてましたね。
加:よく言われてたので書いたんです。
橋:全然違いますよね。
加:書くことがなくて。
どんなところが真面目だと思う?
加:やりだしたら最後までちゃんとやるってところですかね。
学校で掃除の時間は、きっちりやってた?
加:ちゃんとやってました。
僕も一緒ですw
橋:竜土も真面目だよね。
じゃあ全員真面目ですね!また共通点が増えましたね。
負けず嫌いが強すぎて、引かれるくらい泣いちゃう竜土
竜土の子どもの頃はどんな性格でした?
竜:超負けず嫌いでした。試合で負けたり、幼稚園の運動会のリレーで負けると、めっちゃ泣いてました。引かれるくらいw
その頃のことは、覚えてる?
竜:覚えてます。その場から動けないくらい泣いてました。いまでも、ここぞという時は負けず嫌いが出ます。
橋:泣いちゃうんでしょ?
竜:泣いちゃいますw負けず嫌いな性格は、勝負どころだと出ますね。リーグ戦でちょっと競った状況とか。
最終節の船橋FC戦が、まさにそのタイミングですね。
竜:そうですね。船橋FC戦に僕が出たらヤバいと思います。
やばいっていうのは?泣いちゃう??
竜:泣いちゃいますwいやいや、負けず嫌いが出ます。
橋:でも竜土は本当に激熱ですよ。ギリギリの試合になると先輩後輩関係なく「おまえ、やれよ!」って言ったりするよね。
そうなんですか!?
竜:高校の時、監督がどんどん言えっていう感じで。高1の時に高3の先輩にブチギレてました。
でもそれくらいじゃないと、こういう世界では強く生き残れないんですかね?
竜:高校の時はちょっとやりすぎてたかなと思うんですけど、今は使い分けてます。
使い分けるというと?
竜:味方に強く言った方がいいなって時は言いますし、励ました方がいいなって時は励ましてます。
真吾も、言われる?
橋:言われます。泣いちゃいますw
竜:自分も泣いちゃうし、人も泣かせちゃうしw
竜土のイメージは、今話しているように、落ち着いて優しい雰囲気の印象しかなかったから、意外です。
橋:映像とかでは見えないですよね。
竜:自分は声が低いんで、あんまり聞こえないみたいですw高3の時は、後輩に怖がられてました。
橋:おれもこの前、言われて消極的になっちゃいましたwおれのところにボール来ないで欲しいって。
竜:高校のときは感情まかせで言ってるところもありました。でも大学生になってからは使い分けるようになりました。
理性でコントロールするといった感じに?
竜:そうですね。敢えてきつく言うときと、今は言わない方が良いなって時とか。トカファシオ戦の時は、航希(板倉 航希選手)にきつく言いましたよ。
何があったんですか?
竜:均衡していたスコアで、決定機に航希がシュートを外したか止められたんです。チャンスの後ってピンチが来るので、ここで締めなきゃいけないなって思って、めっちゃきつく言いました。
その後から、流れが変わりだしたってことですね?
竜:その後、航希が得点を入れて、点差が開いたんですよね。
橋:それまで航希が連続で外してたんですけど、周りはそのことについて何も言わないんですよね。ストライカーだし、地が強いから、周りもあまり言いたくないんだと思います。
竜:でもここで言わなきゃだめだなと思ったんで。そこでピリッとさせて。
橋:航希が点を決めた後、竜土から「さっきは強く言って悪かった」って言ってたんですよ。
素晴らしい関係です!
竜:ちゃんと状況を見ることも意識していますね。強く言って、逆に落ち込んでしまったらだめなので。使い分けられるところは、僕のサッカーでの唯一の長所ですw
橋:良い話が聞けた!もう自分に回ってこなくていいですwじゃあ、お疲れ様でした!w
じゃあここの部分は、強調して書いておきますねw
まだまだ続けますよw
ヤスも負けず嫌い?
加:負けると悔しいっすね。
ヤスは、言うべき時はどうしてますか?
加:言われることが多いっすね。自分が言う時はないっすね。
橋:言えよ。
加:精一杯すぎて…
橋:それはただの言い訳だよ。チームスポーツだから、チームのために言わなきゃ。
竜:来年、入れないよ。
加:間違いないっすね。結構、覚悟してます。
おお、いまピリッとしましたね。
竜:ピリッとさせるのは大事ですね。でも言う側も疲れるから、練習中とかは言わないです。
神経を使いますしね。
竜:大学の時から言ってたんですけど、練習の時から言っちゃうと、どっと疲れるんですよね。
橋:練習中は、まじでいないよねw
竜:練習は、まじで無言ですw公式戦の、競った状態のときはめっちゃ言います。
そういう役割の人がいるからピンチを乗り越えられるんですね。
竜:大学のときにコーチをやってたんですよ。そのときに学びました。(ピッチの)中でこういう声かけしてくれる選手がいたら嬉しいなって思ったんですよね。
コーチの視点が、選手である今のご自身に活かされてるっていうことですね。
竜:そうですね。スキル的には(周りと比べて)ちょっと劣るかもしれないけど、キツいときに声を出せる選手って使いたくなるなって思ったんです。
良い話です!
橋:勉強になりました。
おちゃらけタイプのウラにある、意外にシャイな真吾
真吾は、子どもの頃はどんな性格でした?
橋:周りからよく言われるのは…「真面目」ですね。あと自分的には負けず嫌いで泣き虫。
なんか聞いたことのあるワードですね。
竜:真似してます?w
橋:え?真似してる?
録音を聞きます??w
竜:でも本当に真面目ですよね。練習に来れなかった時はジムに行ってますよね。
橋:行ってるよ。でもあんまり成果が出ない。
竜:肩幅はありますよね。
初めて見たときの印象は、ガッチリしてる感じでした。
橋:筋トレするんですけど、筋肉が付いているイメージがないんです。現状維持というか。筋肉が付いてる人は羨ましいです。
そうなんですね。牧野選手とかすごいですよね。
橋:本当にすごいですよ。短パン短いし。
そこ??
橋:4つくらい折ってますよ。
見せるために??w
竜:待って、牧野ってそっち?
橋:どっち?
竜:完全に元日本代表の方をイメージしてたw
まあ、その話は良いとして…子どもの頃の話に戻しますw
橋:あんまり振り返ったことないですね。
外からの印象としては、ムードメーカー的な性格なのかなって思います。
橋:そういう風に見せてますね。
学校のクラスの人気者みたいな
橋:めっちゃ真面目でした。マジでしゃべらなかったです。
そうなんですね。休み時間も読書するような?
橋:いま本のタイトルを思い出そうとしたけど、なんにも出てこなかったですw読んだことないわw
ないんかいw
橋:おちゃらけてるタイプでした。
やっぱりそうなんですねw
橋:小学生まではそうでしたね。中学生になると思春期が始まるじゃないですか。そこら辺で、おちゃらけキャラではなくなったんですよ。そしたらコミュ障になりましたね。慣れなんですかね。人としゃべらなくなると、しゃべれなくなるんですよね。
僕と一緒じゃないですか。僕も小学生の時はよくケンカとかしてたし、休み時間は外で遊びまくってたんですw
橋・竜・加:え〜
サッカー部だったんですけど、サボって遊んでましたw
竜:ヤンキーですね〜w
でも中学生になってからは急に根暗なタイプになったというか、自分の世界に入り込む感じになったんですよね。
真吾も、その頃から性格が変わったんですね。
橋:人と話すだけでも緊張するようになりましたね。小学生の頃はサッカーで表彰のときにマイクで話すことがあっても、余裕でした。でも中学のときは全然だめで。それ以降は、今も人前でマイクを持って話すのは全然だめです。
頭が真っ白になる?
橋:考えてたネタが飛んじゃいます。Greeeenの「愛唄」みたいな。
竜:どの部分ですか?
橋:(一瞬、歌おうかと迷って)恥ずかしいから!wこういうことなんですよね。小学校のときは歌えたんですよ。
急に振られると答えられないっていうのは、僕もありますよ。一緒ですねw
ディフェンスという役割について
話が変わりますが、個人的に聞いてみたかったことがあるんです。
ニュース番組のスポーツコーナーで、得点シーンばかり放送されるのって、ディフェンダーとしてどう思いますか?限られた時間の中で放送するから仕方ないなとは思うけど、ゴールするためにはまず起点があるわけで、ディフェンスって試合の組み立てには一番重要だと思うんですよね。
竜:ディフェンスの場合、失点シーンばかりが映りますからね。
ディフェンダーの方からすると、腑に落ちないんじゃないかなって。
竜:それは、強く言いたいですね。
橋:ディフェンス陣でバロンドールを獲った人もいないですしね。今年、ココロヅケって始まったじゃないですか。点を決める人の方が有利な気がするんですよね。だからクリーン活動とかでサポーターの方と接してアピールするしかないんです。でもおれは土曜日も仕事だから、圧倒的に不利なんですよね。
竜:SNSでもよく見るのは、前線の選手が得点したシーンばっかりですよね。インスタの画像も得点シーンが多いですし。顔面セーブするしかないんじゃないかなってw
橋:確かにw
竜:危機一髪を顔面で防ぐしかない。
ココロヅケをもらうことが目的になってますよw
竜:そのために鼻血を出すw
冗談はさておいて、ディフェンスにもっと注目をしてもらって、みなさんのことを好きになってもらえたらなって思ってます。
橋:おれは、ヤスのことをもっと知ってもらいたい。
竜:僕も、ヤスのことをもっと知ってもらいたいです。
加:いいっすよ。
「いいっすよ」ってw
橋:本当はNAGAREYAMA F.C.の代表格はヤスだと思ってるんですよ。
加:そういうの、いらないっすw
どういう点で?
竜:まず練習に臨む姿勢。一番真面目で、手を抜かないですし。ヤスは、職場が埼玉の三郷で、練習が茨城となると、ちょっと遠いんですよ。それでも絶対に参加しますし。疲れててもアグレッシブで。
そういう姿を見て、刺激を受ける?
竜:めちゃめちゃ受けます。おれもやらなきゃなって気持ちにさせてくれるのは、ヤスです。
加:嘘ついてますよw
いやいや、これは本当だと思いますよ。
竜:これは本当だよ。ここはマジです。
橋:今までの話は全部ウソだけど、これは本当だから。
竜:ここまで嘘が9割くらいだったけど。
この記事、どうやって書けばいい??w
橋:このために全振りしたwでも本当に「120%」という言葉が合ってます。(ヤスは)結構、足がつるよね。たぶん限界の先までいってるんだと思います。練習だと、いつもあんなに頑張って足がつらないのに、試合になるとつるってことは、試合ではもっとチームのために力を出してるってことですよね。だから、ヤスの足がつったときは一番に駆けつけるから。
加:一回もないっすよねw
橋:一回はあるw
一回なんだw
橋:駆けつけてやろうかなって気持ちはあります。
(気持ちなんだw)
竜:でもヤスのそういう部分は、本当に知って欲しいですね。
加:練習はがんばります。一番下手くそなんで。
そういう気持ちがあるから120%で望むってことですね。
竜:謙虚な姿勢、すごい。
加:一番危うい立場だと思ってます。
橋:サッカーって、練習は自分が一番下手くそだって思って取り組めって言われるんです。でも試合は、自分が一番上手いんだって思ってやるんです。それを小学校の頃からずっと貫いてるから、上手くなったんですよね。
サッカー選手の鑑ですね!
竜:鑑ですよ。本当に。
橋:この部分、うまく書いておいてください。ココロヅケが増えたら、2割くらいもらいますのでw3人で分散するより、一人に集中させた方が良い気がするw
せこいですねw
橋:ビジネスですからw
竜土は、子どもの頃から同じポジション?
竜:ずっとディフェンダーです。小学校3年生の時に対外試合が始まるんですよね。練習だと点を取れるんですけど、ディフェンダーをやってました。
その時は、ちょっと不満はあった?
竜:ちょっとありましたね。
橋:体は大きかった?そうなるとディフェンダーに選ばれたりするよね。
竜:でも今はディフェンスがめちゃめちゃ楽しいです。
橋:竜土は笑顔でやってることが多い。
竜:中3までまったく守備ができなかったんです。高校に入って対人練習で守備のコツをつかんで、そこからディフェンスが楽しくなって。
橋:竜土はニコニコしてるよね。
加:そうですね。
橋:将土さんとこっそり「竜土、めちゃめちゃ楽しんでますよね」って話してるんです。前線に絡んでるからでしょ?
竜:僕はずっとセンターバックだったので、攻撃参加することは今までなかったんですよね。サイドバックになって、行こうと思えばゴール前まで行けるんです。
橋:帰ってくるジョグでニコニコしてます。
竜:いや、本当に楽しいですね。サイドバックは楽しいです。
橋:ヤスは楽しい?
加:楽しいって、感じはないです。
橋:やりたいポジションは?
加:サイドバックです。楽しいとは違いますね。
じゃあなんでサイドバックをやってるんですか?
加:一番やりやすいっていうか。
橋:攻撃したいとかはない?ゴール決めたら嬉しいでしょ。
加:嬉しいけど、怒られるよりマシです。
竜:一番、楽しさを感じるプレーは?
加:オーバーラップですね。帰りがキツイですけど。
それでもサイドバックをやってて、やりがいはある?
加:やりがいはありますね。
千葉県3部、2部、そして1部昇格を目指して
最後に、サッカーの話題に移りますね。
真吾が入団した時は、どんな経緯でしたか?
橋:発足して2ヶ月くらい後に入りました。メンバーの写真を見たときに「知ってる人がいる」って驚いたんです。レベルが高そうで面白そうだなって。将土さん(平久 将土選手)に連絡したら、練習試合に誘ってもらえたんです。
竜:そこでスーパーゴールを決めたんですよね。本当にすごいです。相手のクリアをダイレクトで流し込んだんですよね。
橋:同点のスライディングゴール覚えてる?
竜:その試合が初勝利でしたよね。たしかおれのデビュー戦でした。
橋:あのときの俺の熱さを見た?公式戦前の最後の練習試合で、もうそろそろスポンサーさんに勝てるところを見せないとやばいなって気持ちはありました。
竜:最初(設立当初)の頃は本当に勝てなかったですよね。めっちゃ覚えてるわ。ギリ勝てました。
公式戦(千葉県3部リーグ)が始まるまでは、僕も正直、少し心配でしたw
でも公式戦が始まったら全勝優勝でしたよね。その状況から、何が変わったんでしょうか?
橋:練習試合だから、相手が強かったっていうのはありますよね。
竜:(相手は)他県の1部とかでしたし。
まだメンバーも揃っていなかったのもありますか?
橋:そうですね。今だったら面白い試合ができると思いますよ。
ヤスは、その頃はどうでした?
加:初戦からいました。
竜:ヤスはめっちゃ輝いてました。全部インターセプトで。
加:その時から、ちゃんと失点に絡んでましたけどw
橋:ゴールシーンには絶対、ヤスがいるよね。
竜:そうそう。得点シーンには絶対。
加:そんなことないっす。
すごいですね。
橋:むしろゴールの中にいるんじゃないかっていうくらい。
どういう状況ですか、それw
竜:こぼれ球には絶対に詰めてます。サイドバックなのに。
そういう時はアグレッシブに行く意識をしてるんですか?
加:最近は監督からは「上がるな」って言われます。
それについては?
加:守備は下手くそだって理解してたんで。
橋:「上がるな」って言われるのに守備下手くそだと、おかしいでしょ。
加:上がると戻ってこないって思われてるんですかね。
最終節、その先に向けて
公式戦では、相手チームの都合で不戦勝になることがありましたよね。
そういう時、気持ちに影響はあるものですか?
橋:あるよね。その試合に向けてコンディションを整えていくので。メニューも合わせていくので。
やっぱり社会人リーグとなると、仕方ない面はあるんですかね。
橋:ヤスは、そういう風に揺れたりしないでしょ?
竜:淡々と、自分のやるべきことをやる、みたいな。
加:正直あまり影響ないです。
橋:すごいよね。
加:感情はあまり見えないかもしれないです。
橋:おれは見てるよ。何かあったら言いな。
加:大丈夫っすw
今シーズンは最終節が一番重要な試合になりそうですが、どうですか?
橋:優勝するしかないですよね。こんなところでつまづいてるわけにはいかないです。
なるほど。
橋:締まってなかったら、竜土が言うだろうし。
竜:やれよ!って言いながら泣いてるかもしれないです。
自分が?w
橋:ヤスも淡々とやってるから、みんなにも良い影響を与えると思います。
そしたらもう優勝しかないですね。
今後、どうなっていきたいとかありますか?
加:天皇杯もあって、ジャイアントキリングを起こすっていうチームの目標に貢献できたらなと。
ヤスは普段、あまり表には出さないけど、内にはメラメラ燃えるものを持ってますよね。
加:そのために普段、練習をがんばってるので。体がきつくても。
かっこいい!
真吾は?
橋:サッカーをやってる限りは、過去最高の自分になれるように、上手くなってたいですね。今まで積み上げた経験値も含めて、個人技にしてもパス一つとっても、昨日より上手くなりたいなって常に思ってます。
良いですね!楽しみにしています!
では最後に、竜土は?
竜:今シーズンは、まずは千葉2部で優勝して1部昇格。天皇杯も、一つでも多く勝ちたいですね。勝てば勝つほど強いチームと戦えるので。
橋:ヤスと同じ回答になっちゃうね。後で回答してw
すごく気になりますが、時間になってしまったので、また今度聞かせてくださいw
きっとこの記事を読んで、またファンが増えると思います。
今日は楽しいお話を伺うことができました。本当にありがとうございました!
選手のプロフィール
橋本 真吾選手のプロフィールはこちら
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平久 竜土選手のプロフィールはこちら
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加藤 康徳選手のプロフィールはこちら
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