サッカー辞典 vol.02 サッカー天皇杯について②「ジャイアントキリング」の事例

サッカー天皇杯でのジャイアント・キリング

天皇杯は第2種登録以上のチームすべてに出場の権利があり、プロ、アマ問わず優勝争いをします。
そこで今日は天皇杯であった名試合を紹介します。

千葉県の強豪、市立船橋高校は2003年度の天皇杯、初戦はJ2に所属するザスパ草津でした。この試合でプロ相手に1ー0で勝利し、大注目を浴びました。

ですが、市船の快進撃は止まらず2回戦も勝利し、3回戦、前年度王者の横浜FMに挑みます。

前半にゴール前の混戦から先制点を奪われると、その2分後には追加点を決められ、早々に決着がついたかに見えました。しかし市船の選手たちは、まだ諦めてはいませんでした。

後半、落ち着きを取り戻した市船の選手たちは果敢に攻めました。マリノスの選手たちは、次第に余裕を失っていき、後半20分にキーパーのミスから市船の増嶋選手にゴールを許すと、流れは一気に市船に傾きます。

後半39分、カレン選手の突破から田中選手がゴールを決め、高校生がプロ相手に追いつきます。その後延長戦でも決着がつかずPK戦の末、横浜FMが勝利しました。

しかし高校生が前年度王者に対して雑草魂で健闘したこの試合は当時とても話題になりました。